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HOME > コーチングエッセンス > コーチングエッセンス 2010,05,12号

コーチング・エッセンスVol.34

プライマリ・ケアにおけるポイント 【 その3 】

★★ プライマリ・ケアにおけるポイント ★★

     【5つの基本ステップ 】
コーチングでは,相手にゴールを設定させる.そして,現状とゴールの間に生じるギャップを埋めていきます。

患者の話をひととおり聴いたところで,筆者らが考案した「コーチングの基本ステップ」の5つの質問をすることによって,
患者にとって必要な新たな視点や気づきを与えることができます。
「5つの基本ステップ」とは,患者は自ら考え,自ら決断し,自ら行動をするように促すためのステップです。

このステップにより,不定愁訴をどのように解消すればよいかの答えを,患者自身から引き出すことができます。

■ 5つの基本ステップ

★Step1【目標を決める】→「どのような健康を手に入れたいですか?」
    【現状を知る】→「現状はどうですか?」

★Step2【障害を知る】→「うまくいっていないことは何ですか?」
      【強みを知る】→「うまくいっていることは何ですか?」

★Step3【戦略を練る】→「目標達成のためにあなたは何ができますか?」

★Step4【サポートをする】→「私がサポートできることは何ですか?」

★Step5【行動を促す】→「いつから始めますか?」

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【1】Step1:「どのような健康を手に入れたいですか?」
       「現状はどうですか?」

●現状と目標を明確に
患者は自分が抱えている現状を正確に把握でき,そしてどのような健康状態に改善したいか,

実現したい目標が明確になると,安心して行動を起こせます。

現状と目標は,「何を」「いつまでに」「どのように」「どのくらい」「どうして」をキーワードにできるだけ具体的にします。

たとえば「だるいというのは,どんな感じでだるいのですか?」「朝からだるいのですか? 

具体的に話してください」などの質問により患者自身に現状を正確に把握させることができます。

また「どういう状況になると,ご自身で満足できますか?」「どこが一番つらいですか?」

「どこが取れるとよいのでしょうね」「そのほかに抱えている症状はありますか?」などの質問により目標が明確になります。
一方,疲れやすさ,気分,食事の量,睡眠の深さなどはあいまいになりやすいので,明確にさせる必要があります。

●患者の考えを引き出す
このステップではできるだけ本人の言葉で話してもらうことが大切です。気をつけなければならないのは、

医療者は健康のプロであるがゆえに、人の健康とはこうであると決めつけて指導する傾向があります。

患者は現状を話すうちに、ここがすっきりすればよい。ここはまだがまんできるとか、自分で整理できるのである。
 
☆質問集
「いまはどんな症状がありますか?」
「具体的にどういうことで困っていますか?」
「だるいことによって,一番つらいのは何ですか?」
「困っていることは何ですか?」
「どのレベルになるとよくなると感じますか?」
「いまは一番ひどいときの何%ですか?」
「何%くらいになると調子がよいと思えますか?」

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【2】Step2:「うまくいっていないことは何ですか?」
       「うまくいっていることは何ですか?」

●障害を知る
患者は自身の現状と目標が明確になるとギャップが見えてきます。そしてギャップができた原因について考えると,

目標を達成するためにギャップを埋めていくうえで障害になっていることは何かに気づきます。
全身倦怠感の患者にとっての障害とは,概して,夜更かし,飲み過ぎなど本人に要因があることが多いようです。

また,仕事や家などもストレスの要因であることもあります。大切なことは,患者本人の口からできる限り

多くの障害を語らせることにああります。患者は誘導しなくても障害はわかっているので,ここでは傾聴に徹します。

●強みを知る
次に患者の強みを引き出します。現状とのギャップを埋めるために活用できます。

物・人・情報・時間・お金・過去の体験を資源といいます。多くの人は健康を自分一人で

解決しなければならないと思い込みがちです。そこで,質問によってその資源を引き出し,

それを活用することで目標達成を早めることができます。
料理を作ってくれる妻,散歩をしてくれる犬,接待を代わってくれる部下や同僚,ジョギング仲間など,

患者はたくさんの強みをもっています。

ただ,本人が気づいていないことが多いので,うまく引き出すのがポイントとなります。

☆質問集
「これまでに自分でやってみたことはありますか?」
「そのなかでうまくいったことはありますか?」
「原因としては何が考えられますか? 3つあげてください」
「そのなかで一番原因と考えられるのはどれですか?」
「それはよくなると思いますか?」
「経済的なこととかで何か原因はありますか?」
「ライフスタイルはどうですか?」
「運動はどうですか?」
「何か無理していることはありますか?」
「いまご自身で心がけていることはありますか?」
「何か悩みはありますか?」
「運動を始められない原因は何ですか?」
「運動が続けられない原因は何ですか?」
「家族との間でうまくいっていないことはありますか?」
「クスリの服用についてどう考えていますか?」
「生活のなかでいまの症状を改善するのに役立っているよい習慣はあります 
 か?」
「あなたをサポートしてくれる人はいますか?」
「食事と運動ではどちらが実行しやすいですか?」
「クスリを服用していてプラスのことは何が考えられますか?」
「これまで取り組んで成功したことはありますか?」
「そのときにうまくいったのは何がよかったのでしょうか?」

●次回は『5つの基本ステップ』の続きをお届けします。

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