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HOME > コーチングエッセンス > コーチングエッセンス 2009.10.01号

コーチング・エッセンスVol.25

相手に合わせたコミュニケーションをする @ コントローラー・タイプ

 

事例で学ぶ親分肌(コントローラー)のタイプ

50代のKさん。会社では部長を務める典型的な仕切り屋タイプ。部下からの信頼は厚い。

ただ、毎年の健診結果は血圧が高く、飲酒で肝臓の数値も良くありません。高血圧で病院にも通院しています。

外見もかなりメタボ気味。保健師としても減塩食とお酒の量を減らすことを勧めているのですが、

「接待や宴会でお酒の量を気にしていたのでは、部下にしめしがつかん!」となかなか話をきいてもらえません。

ここで親分肌(コントローラー)にあわせた接し方をして、やる気をひき出してみましょう。

ここでは、特に相手におべっかは使わず、うまく相手からやる気を引き出していることに注目してください。
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★あなた:Kさん、肝臓のデータと中性脂肪が高くなってしまったのですね。Kさんは何か思い当たる原因がありますか?
☆Kさん:いや、特にないですな。とにかく、ここ最近、営業の接待が多く帰りも遅いですしな。
★あなた:いつも以上にお忙しかったのですね。接待が多くなって、お酒の量は変わりありませんか?」
☆Kさん:特に変わらない筈だよ。
★あなた:Kさんは、お酒は何を何杯位1回の接待で召し上がりますか? 
☆Kさん:ビールをまず飲んだ後、水割りが多いな。量は特に注意していないけど、まあ大体4杯くらいだね。
★あなた:ビールと水割りなんですね。ウイスキーの濃さはどういうのをお好みですか?
☆Kさん:そんなこだわりはないさ。一緒に連れて行く若い者が作ってくれるのを飲んでるからな。

【ポイント その1】
Kさんは、あまりお酒に対しては、意識していません。

今までもお酒の量を控えるように指導しましたが、どうやら忘れています。

ここで、Kさんに肝機能のためにも、お酒の量を控える様に促してみましょう。

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★あなた:Kさんは、若い方からも信望が厚いのですよね。Kさんは、後2年で55歳ですよね。

2年後、どんな風に仕事をなさっているとお考えですか?(Kさんを主人公にする)
☆Kさん:2年後か。今の若い奴等も育ってるだろうから、部下を指揮して少し楽に仕事をしているかな。
★あなた:2年後のご自分の健康のイメージはどうですか?
☆Kさん:血圧以外は何の問題もなく今と同じ調子で仕事ができているかな。
★あなた:Kさんは血圧が問題だと考えられているのですね。
☆Kさん:まあ血圧以外は今の状態のままで良いんじゃないかな。」
★あなた:Kさん、私も大丈夫ですと申し上げたいのですが、残念ながら、今のままでは肝臓もまいってしまいますよ。
☆Kさん:そうは言うけど、俺が接待で契約を取っているから会社の売り上げがあるんだ。

あんたの給料だって俺が稼いで来ているようなもんだぜ!
★あなた:そうなんですか、とても大事な立場にいらっしゃるんですね。
☆Kさん:ああ、そうさ!
★あなた:Kさん、肝臓は接待のお酒が原因ですが、実は高血圧もお酒と関係があるのです。
☆Kさん:ふ?ん
★あなた:Kさんの肝臓と高血圧にはお酒の量を減らす、食事の塩分を減らすことの二つが効果的です。

接待が多いKさんですから、両方は難しいですよね。Kさんがどちらか1つ選ぶとするとどれを選ばれますか?

(結論を先に言う。選択権を相手に与える)
☆Kさん:そうだな・・・やっぱりお酒も塩分も両方大事だよ。
 
【ポイント その2】
ここであなたはKさんに「両方は難しいですよね。」と言っています。

コントローラータイプは「両方をやってください」と言われると、指示命令されていると捉え、

「何言ってるんだ、そんなの無理無理!」と否定します。反対に「両方は難しいですよね」

「それは不可能ですね」と言うと、負けん気が強いので「いや、そんなことはない」「そんなの簡単さ」と返事をします。

この性格を利用しない手はありませんね。あなたに言わされたり指示されたのではなく、

自分の口から出た言葉です。言わせてしまえばこちらのものです。

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★あなた:さすがですね!お酒も塩分も両方大事だと考えられているのですね?
☆Kさん:そりゃあ当然さ。血圧と肝臓には両方やらなければ意味はないさ。
★あなた:血圧と肝臓には両方やらなければ意味はないとお考えなのですね
☆Kさん:ああ、当然さ
★あなた:Kさんは減塩をするためにはどのようになさろうとお考えですか?
☆Kさん:あんたが前に教えてくれたように、夜食のラーメンや昼の蕎麦のつゆは飲まないとか、

いろいろあったなあ。思い出したよ・・・。
★あなた:Kさん、思い出してくれたんですね。とてもうれしいです。お酒の方はどのようになさろうとお考えですか?
☆Kさん:接待は減らせないからな。若い連中に言って、俺の水割りは薄いのを作らせようと思うんだ。
★あなた:水割りを薄くさせてアルコールの量を減らすんですね。
☆Kさん;正直、接待の酒はおいしくないんだ。ただ、俺って飲めるようにみえるだろう。

だからみんなどんどん俺に勧めるんだよ。まあ、おれもいい気になって飲んでいたからね。
★あなた:Kさんもいろいろと考えておられるのですね。
 
【ポイント その3】
ここで「どのようになさろうとお考えですか?」と言ってKさんを主人公にし、

Kさんの考えを尊重した問いかけをしています。するとKさんは自分から具体的な方策話しています。

そうです。もともと何をしなければならないかはKさんは分かっていたのです。

保健指導ではついつい自分の知識を相手に伝えようとしますが、

むしろ相手の持っている知識や考えを引き出すことで、その後の指導展開が楽になります。

ポイントは親分肌(コントローラー)には自分で決めるという立場に誘導することです。

親分肌(コントローラー)が自分で決めたら、あなたはその決めたことに焦点を当てて指導すればいいのです。

 

★☆★ コーチングのツボ ★☆★

コーチングでは意識して、相手のタイプが何タイプかを見抜くために観察します。

姿勢が良く、腕組みや足組みを良くする、声が大きく、ストレートな言い方で「すべき」「のはず」を良く使い、

堂々としている傾向が見受けられたら、親分肌(コントローラー)かもと、コントローラーにあわせた接し方をしてみてください。

これらは、あなたが相手の話しを意識して聴き、観察していれば見分けることは可能です。

もし、万が一、あなたの読みが違って、親分肌(コントローラー)だと思っていたら、

どうも違うタイプだと分かった時でも大丈夫です。その場で軌道修正をすれば問題ありません。

大切なのは、あなたが、誰に対しても、同じ指導をするのではなく、相手のタイプにあわせようと思う心です。

その人のタイプを見抜けば、あなたのちょっとした一言でも、その人のやる気を最大限に引き出すことができるのです。

反対に、さりげない一言で、やる気を損ねてしまうのです。

ぜひ、人間ウオッチングをして、電車の中での親分肌(コントローラー)などを探しあててみると面白いですよ。


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