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HOME > コーチングエッセンス > コーチングエッセンス 2009.05.14号

コーチング・エッセンスVol.18

事例で学ぶコーチング式「提案」

今回は、前回ご紹介いたしました「5つのポイント」をテーマにした「事例」をご紹介いたします。

保健指導と関わりのない方でも、ご自身の身近な事例に置き換えて参考にしてください。

【1】提案の前にクライアントの話を十分に聴こう
【2】許可をとってから「提案」する
【3】シンプルで具体的な提案をする
【4】自由に「イエス」「ノー」の選択をさせる
【5】提案は1度に3つまで

事例で学ぶコーチング

30代の男性Hさん。1週間の食事内容を調査したところ、偏食傾向で、間食も多く摂っていました。

バランスよく食事をしてもらうために、いくつか提案をしようとしても、なかなか提案を受け入れようとしません。

そこでコーチングの「提案」のスキルを使いながら、効果的に提案をしてみましょう。
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★あなた:「Hさん、食事記録を拝見しましたよ。忙しいのに大変でしたでしょう?」
☆Hさん:「いや・・・そんなにでも・・・結構、大雑把に書いたから・・」
★あなた:「これだけ正確に細かく記録できるというのは素晴らしいことですよ!

でも、Hさんは残念な事に、随分と野菜の少ない偏った食事内容ですし間食も毎晩摂っていて、とてもバランスが悪いですね」
☆Hさん:「ええ・・・そうですか・・・」
★あなた:「Hさんは、ご自分では間食が多い事について、どう思っていらっしゃいますか?」
☆Hさん:「間食ね・・・食べない様に気をつけているんだが、夜中まで仕事をしているので、お腹が減るんですよ」
★あなた:「まあ夜中までお仕事ですか。それは毎晩なのですか?」
☆Hさん:「早く帰れる日もあるけれど、ここ最近は連チャンで遅いですね」
★あなた:「それは大変ですね! Hさん、そんなにお忙しいのなら、なおさら体のことに気をつけて頂きたいですね。

検査結果では糖尿病の予備軍になっています」
☆Hさん:「先生にも注意されたけど、そう簡単にデータとか改善できる訳はないしな・・・」
★あなた:「Hさんご自身では、お体のことどの様にお考えですか?」
☆Hさん:「そうだな・・・・決して体調が絶好調という訳ではないさ。いま寝込むことは絶対にできないからな。」
★あなた:「私もHさんにこれ以上悪くなって欲しくないです! Hさん、今のHさんの生活パターンに

あわせた予防法を一緒に考えてみませんか?」
☆Hさん:「・・・・(じっくりと考えている)生活パターンを変えろといわれるのは無理だけど・・・」
★あなた:「Hさんでしたら大丈夫です。こうやって食事記録も正確に記録してきてくださってるし、

ここまで男性で書いてきてくださる方はいないのですよ」
☆Hさん:「・・・・・そうかな・・・・・」
★あなた:「Hさん、私から1つ提案をしたいのですが、聞いて頂けますか?」(許可をとってから「提案」する)
☆Hさん:「ええ・・・・」
★あなた:「ええ、でも私の提案を受けるかどうかは、Hさんが決めてください」(自由に「イエス」「ノー」の選択をさせる)
☆Hさん:「それならいいよ」
★あなた:「Hさん、夜中にお腹がすいたときにラーメンを食べられていますが、これを野菜スープに換えるのはどうでしょう」

(シンプルで具体的な提案をする)
☆Hさん:「う〜ん、まあいいけど。夜中に食べるラーメンたまんないんだよな。あれはやめられないな」
★あなた:「Hさんはラーメンがお好きなのですね。どんなラーメンですか?」
☆Hさん:「味噌ラーメンが一番だな」
★あなた:「残念ながらラーメンは栄養価は低いし、カロリーも高いのです」
☆Hさん:「何かいい野菜スープがあるのかい?」
★あなた:「もしよろしければ簡単にできる具だくさんの野菜スープの作り方をお教えします。

中華風にも洋風にもできます。中に春雨を入れれば麺になりますよ」
☆Hさん:「おいしそうだけど本当に簡単なの?」
★あなた:「ええ、その他にも簡単な夜食を教えましょう。この提案はいかがですか?」
☆Hさん:「独り者だけど、作るのは好きだからよろしくお願いします」(自由に「イエス」「ノー」の選択をさせる)

※Hさんはじっくりと考えてからでないと行動に移せない人です。

早く食生活を改善して貰うためにもっと色々と提案をしたいところですが、

Hさんの様な論理的思考の人には、先ずは簡単にやれそうなのから始めるのが効果的です。
野菜スープを試してみるとHさんが言ったら、もう一つ反応を見ながら提案をしてみましょう。

☆Hさん:「まあ、実際に作って食べてみないとなんともいえないだろうし・・・先ずは試食をしてからだな。」
★あなた:「ぜひ、試食をしてみてください、帰りに材料の購入先をお教えしますね」
☆Hさん:「お願いします」
★あなた:「さて、Hさん。Hさんの家は会社から3キロのところですね」
☆Hさん:「ええ、そうですよ」
★あなた:「そこで私からの二つ目の提案を聞いて頂けますか?」
(許可をとってから「提案」する))
☆Hさん:「ええ」
★あなた:「糖尿病予備軍の方にはウォーキングがとても効果的です。
そこで朝、会社に出勤する時か帰宅する時の

どちらかを徒歩で通勤するのはいかがでしょう?」(シンプルで具体的な提案をする)
☆Hさん:「なるほどね、実は前に考えたことはあるんだよ」
★あなた:「考えたことがあるんですね」
☆Hさん:「それなら僕は朝も帰る時も雨以外の時は歩くことにしますよ」
★あなた:「往復歩こうと考えていらっしゃるのですね」
☆Hさん:「ああ、これまでは決心がつかなかったから」
★あなた:「ではHさん、いつから歩かれますか?」(決断を促す)
☆Hさん:「今日の帰る時から歩くことにしますよ」
★あなた:「素晴らしいですね。今度の結果が楽しみですね」
☆Hさん:「ああ、そうだね」
★あなた:「Hさん、私に何かお手伝いできることありますか?」
☆Hさん:「そうだな・・・・・・いまは直ぐに思いつかないけど、何かあったら頼むな。」
★あなた:「はい! 何かあったらいつでもいってくださいね。 Hさん、今日お話させて頂いていかがでしたか?」
☆Hさん:「う〜ん、そうだな・・・・ウォーキングをしようという決心はできたね。これは感謝だな」
★あなた:「お役に立ててうれしいです」
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★☆★ コーチングのツボ ★☆★

コーチング・スキルを使う前には、相手との信頼関係ができているというのが前提です。

相手の話しにしっかり耳を傾け、相手の状態を把握できた時点で提案をします。

しかし相手の状況把握をする前に、一方的な提案をしたり、一度にいくつもの提案をしてしまうことは多いようです。

これでは、相手に拒否反応を与えるだけです。相手が捕球準備ができていないのにボールを投げたり、

一度に何個もボールを投げては相手は受け取れないのと同じで拒否されるのは当然です。

保健指導をしているときに、相手にどういうボール「言葉」を投げているかに意識を傾けてみましょう。

 

 

 

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