医療コーチング、メディカルコーチングの人材を育成するコーチクエスト

SPIC

法人・団体様のお問い合わせはこちらから

最新情報

最新セミナースケジュール

研究成果のデータ

コーチクエストに関するお問い合わせ
TEL:0467-23-8161【受付時間】平日 10:00〜17:00
インターネットからはこちら

株式会社スピック
医療コンサルタント事業部
コーチクエスト

〒248-0006
神奈川県鎌倉市小町2-12-30
BMビル4F


HOME > コーチングエッセンス > コーチングエッセンス 2009.03.02号

コーチング・エッセンスVol.13

明確な戦略を立ててゴールへの意欲を盛り立てよう!!その1

★保「Kさん、全然減量してないじゃないですか、何やってるんですか?」
☆K「ええと、何をするんでしたっけ?」
(Kさん40歳代男性。元ラグビー部でがっちり体型。根は素直で単純な体育会系)
★保「言ったでしょ?食事制限と運動が必要だって」
☆K「そう言われても、なかなかねえ……」
★保「夜食は禁止。お酒は週1回。それから運動も……」
(延々と命令する保健師)
☆K「(心の声)あーあ、また始まったよ押しつけが……」(ウンザリ顔。「押しつけ」という言葉がポイントです)
★保「わかりましたか?このとおりにすればいいんです」(Kさんに背を向け
「Kさんの戦略」と書いた貼り紙を指している)
☆K「(心の声)も〜勘弁してくれよ!」(保健師にバレないように逃げ出す)

戦略を立てるのは相手自身

保健指導に限りませんが、どのような手段で目標を達成するか考えること、

つまり「戦略を立てる」ことは非常に重要です。

それだけに、専門知識を生かして戦略を練り、「○○さんの場合はこうしましょう」と

教えてあげることが本分だと思っている人は多いでしょう。
しかし、そのように一方的に決められた戦略を提示されても、相手はなかなか意欲的になれないものです。

相手のモチベーションを上げるためには、自ら考えてもらうことが一番。

そのためには、「相手が自ら考え行動することを促す」というコーチングのコミュニケーション術が役立ちます。
そして目標を達成するためには、なるべく幅広い戦略を用意する必要があります。

また、戦略の内容を明確にし、実現性を高めることが大切です。

そんな戦略を相手から引き出すために、コーチングの技術を生かしましょう。

戦略は取り組みやすいかたちに

前号では、目標達成を邪魔する「障害」と後押しする「強み」について学びました。

障害と強みが明らかになったところで、いよいよゴールに向けた「戦略」を立ててみましょう!
大切なのは、戦略を立てるのはあくまでも相手自身だということ。

障害と強みを認識している相手は、自身の現状に即した戦略を考えられるはずです。

コーチングの質問のスキルを用いて、それを上手に引き出しましょう。
質問の答えを整理することで、取り組みやすいかたちに落とし込むことも大切です。

そのための質問のプロセスを紹介します。

【1】複数の答えに順番をつける
相手から戦略を聞くときには、まず「ゴールに向けて何を始めますか?」

「○○さんができることは何ですか?」などと質問します。

その際、「5つ挙げてください」というように、答えを複数に指定します。

答えが出そろうまで時間がかかるでしょうが、相手が深く考えられるように辛抱強く待つことが肝心です。

複数の答えが挙がったら、「その中ですぐにできることは?」

「一番効果的なことは?」などと質問し、優先順位をつけていきます。

たとえば…

「体重を減らすためにできることを5つ挙げてみてください」
「その中ですぐにできることは何ですか?」

【2】内容を具体的に落とし込む
優先順位が高い順に、内容を絞り込んでいきます。

たとえば「食事制限をする」という答えなら、「いつ・どこで・何を・どのくらい」するのか質問して、

「週3回、昼食を手作り弁当にして500kcal内に抑える」というように具体的に落とし込むのです。

「時間があるときに弁当を作る」などというあいまいな内容では、実現性のある戦略とはいえません。
また、「運動するときにはどんな服を着ますか?」などというように、

取り組んでいるようすをイメージできるような質問をするのもおすすめです。そうすることで、

戦略に現実味を感じられるようになり、取り組みやすくなるのです。

たとえば…

「ウォーキングは、いつどこでしますか?」「そのときどんな服を着ますか?」

【3】最後にまとめる
一つひとつの答えを順番に具体化したら、最後にやるべきことをまとめて言います。

そうすることで、相手もあなたも戦略を確認できるのです。

その際、「○○さんのお考えは、〜でよろしいですね?」などという言い方で、あくまでも相手が考えた戦略だと伝えます。

さらに「追加することはありますか?」と尋ねると、相手は自分の意志で決めたことを強く意識するでしょう。

★☆★ コーチングのツボ ★☆★

保健指導のプロとして、「相手に戦略を決めさせる」というコーチングの手法に抵抗を感じる人もいるでしょう。

次回は事例をもとに「明確な戦略を立てて、ゴールへの意欲を盛り立てよう!!」《その2》をご紹介いたします!

しかし、近年の健康ブームのおかげで一般人の知識レベルは相当上がっています。

現代の保健指導に必要なのは、相手をやる気にさせるスキルなのです。

つい教えたくなるところをグッとこらえて、相手の考えを引き出す役目に徹しましょう。

そうすることが、結果的にゴールへの近道になるのです。

 

ページTOPへ