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HOME > コーチングエッセンス > コーチングエッセンス 2008.11.19号

コーチング・エッセンスVol.6

限定質問と拡大質問

前回の復習もかねて解説します

コーチングは"考えてもらう質問"をする

保健指導では、「運動をしていますか?」「体重は何キロですか?」というように相手のライフスタイルや病歴など

"知りたい情報を手に入れるための質問" をします。一方、コーチングでは「どんな運動ができますか?」

「体重を減らすためになにができますか?」というように、相手の能力や行動を引き出すための"考えてもらう質問"をします。

そこで必要になるのが効果的な限定質問と拡大質問です。人は質問をされると、頭の中で考え、整理し、言葉に出して答えます。

自分の 考えたことを声に出して話している時は、話している本人も自分の声を耳で聴いています。

人間は言葉を口に出すことによって自分自身に語りかけ、自分の考えを整理し、答えや行動を導き出す能力があります。

仕事の悩みを人に話し ているうちに、突然良い解決策が頭に浮かんでくるというのは、この能力のおかげです。

保健指導におけるコーチングで「相手に考えてもらう質問」をすることで何がおきるでしょう。

自分で考え出したことは人に言われたことよりも納得し、より決断しやすくなります。決断すれば行動を起こさせることは容易です。

反対に人は一方的に指示されると、人は何も考えなくなるか反発をします。

自分で考えたものでなく、人から指示された行動は長続きしません。

保健指導をしても行動のレベルでうまくいかない原因の多くは、最初から一方的な指導で行動させようとしているからです。

始めの第一歩である「相手に考えもらう」 ことが抜けてしまっているのです。

相手の中にある答えを引き出す

コーチングでは「答えは相手の中にある」という立場で相手に質問し、答えを引き出します。

良い質問は相手の意識の深い部分に働きかけ、本人に気づきを与えます。

限定質問と拡大質問

コーチングでは意識して拡大質問と限定質問をしますが、拡大質問ばかりだと、

質問者側が、質問をする事に息切れをします。拡大と限定を上手く使い分けると良いでしょう。

 

(1)限定質問

YesかNoで答えられる質問です。即答できるので、答える側としては楽ですが、深い熟慮レベルまではいきません。

例えば「入院の経験はありますか?」「朝はパンですか?ご飯ですか?」「朝食は食べていますか?」といった質問です。

気をつけないと誘導質問になりがちですが、決意を促す時は有効です。

 

(2)拡大質問

What(なに)?やHow(どのように)?という大きな質問で、YesかNoでは答えられません。

例えば「減量に成功したら何をしたいですか?」「接待を減らす にはどのような方法がありますか?」

「ストレスになっているのは何ですか?」といった質問です。こちらから「他にはありますか?」「それから?」 などと、

促す事により、更に、深いレベルの熟慮が始まります。

質問のつもりが詰問に…

「どうしてできなかったのですか?」

「なぜお酒を控えることできないの?」

「なぜ守れなかったのですか?

という質問は相手に考えさせる質問です。

 

しかし、取り方によっては相手は自分が攻められていると感じてしまいます。

 Whyに相当する「なぜ?」「どうして?」は気をつけないと詰問・尋問になってしまいます。

前に受けた保健指導を実行していない対象者が「どうして?」と尋ねられると、

もごもごと言い訳を考えてしまいます。だいたい「どうして?」というのはとても答えにくい質問だからです。

一気に弱い立場に追い込まれます。 いくら「どうして?」と優しく質問されても、その言葉の裏には

「しょうがないわね!」「もう、いったい何を考えているの?」「あなたは本気じゃないわね」という意味が隠されていることは歴然です。

これでは指導を受ける側はたまりません。できなかった事に対する批判や非難が始まると、

対象者は言い訳 ばかりの保健指導になるのでとても嫌なムードになります。

あなたは対象者の回復やより良い状態を願って保健指導をします。

どうでも良い相手なら、もう放っておくでしょう。そんなあなたの思いをよそに同じ繰り返しをする対象者がいます。

なんとか対象者の考えや行動を変えさせたい!と 思っているあなたには、

これまでの質問のしかたを少し変えてみることをお勧 めします。

人はありたい姿をより明確にイメージできれば行動を起こす

質問には過去を問う過去質問と未来を問う未来質問があります。

「失敗した原因は何ですか?」という過去質問よりも「うまくいくために片づけなければならない問題は何ですか?」

という未来質問の方が人はモチベーションがたかまります。

さらに人はゴールイメージが鮮明に思い浮かべられるような質問をすることで、 より行動に結びつきます。

反対に、あいまいなゴールイメージではモチベーシ ョンもあがりません。

痩せたいと思っている人も「今より少し痩せたい」ではゴールイメージが湧きません。

「3ヶ月後に5キロ痩せて○号の服を着る」というように、ゴールを達成したら何が手に入るか、

どういう状態になるかを頭の中で鮮明にイメージすることができて、初めて行動を起こそうと思えるものです。

痩せるための辛い運動や食事制限もゴールまでの通過点に過ぎないと思えるようになれば、辛さにも耐えられる筈です。

 

ここは拡大質問が有効です。

「5キロ痩せたら、あなたは何をしたいですか?」

「5キロ痩せる事ができたら、あなたは何を一番先にしたいですか?」

「痩せた自分の姿を誰に見せたいですか?」

「その時、あなたはどういう洋服を着ていきますか?」 あなたもその人の達成した姿を同じ様に思い描き共感できたら、成功です。

次のステップとして、「それを手に入れるためには、あなたは何ができます か?」「何から始めたらよいと思いますか?」

「いつから始めますか?」と、 相手を決断させるステップに移します。

最後に専門家のあなたから「私に何か手伝えることはありますか?」と質問することで何を指導してもらいたいか具体的になることでしょう。

★☆★ 次回は「ほめ方」を特集します。

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